海上輸送方法
プラント、大型機械類、鉄鋼等の重量物の在来船、RORO船の輸出入手続き、通関手続きから荷役、お客様の手元までの運送までスムーズなオペレーションをお約束致します。
在来船、RORO船の手続きはコンテナ船と違い多くの手続きが必要となります。
荷役もクレーンを使用したり艀(はしけ)で本船まで持込み等、このような手続きも江原運輸では引き取りから通関、本船持ち込み、B/L(船荷証券)、揚げ荷、お客様へのお届けまで全てを代行致します。
江原運輸では大型の貨物だけではありません。カートン等の小口の貨物の作業も充実しております。
コンテナプランニングの上安全で最適な作業を提供いたします。
輸送船の種類と特徴
- 在来船って??
- この船は船にクレーンがあってそのクレーンで貨物を船内に入れる船です。
この船にブッキングする貨物はコンテナでないコンテナに入らない裸の貨物だとこの在来船に積みます。もちろんコンテナ自体も詰めます。どんな形でも積めるのが在来という感じです。
在来船の場合はコンテナ船と違って本船入港日、入港前日(CY CUT)や本船入港日翌日が一括搬入などの予定が決まっていません(コンテナ船もある意味あやふやですが)。
搬入港を担当する船社やステベ(作業会社)と打合せをして貨物の搬入日を決めます。そして、貨物は原則船側、船の横に持って行ってクレーンで取ってもらいます。
基本、昼に荷役ですが夜中になってしまう事もあります。また風が強かったり大雨だと作業を中止したり日程が読めないことも多々あります。その為、スケジュールの変更を余儀なくされる事が多いです。
- RORO船って??
- 自動車専用船です。スケジュールや扱いは在来船と変わりません。自動車専用と言ってますが、その他の貨物も入れてきたりします。在来船のくくりにRORO船があると考えればいいのではないしょうか。
自走できる車両は保税地域まで行くのですが、そうでない工作機械なんかは特殊なトラックに乗っけて保税地域に運びます。完全な在来と比べるとデッキクレーンで乗っけるのと後ろからトラックで引っ張るのとの違いですね。
- コンテナ船って??
- コンテナを積み上げて載せるこの種類をコンテナ船と言います。コンテナ船の持ち主はマスター船社を呼ばれる会社です。
コンテナ船にはコンテナしか載せられません。コンテナの中を改造したコンテナを輸出したりする事はできません。これはただの鉄の箱扱いとなってしまいます。「コンテナに関する通関条約」「TIR条約」にのっとったコンテナでないとコンテナとは認められません。具体的に言うとちゃんと整備がしてあったり検査してあるコンテナです。
ちなみに船社が貸し出したコンテナに貨物を積んで輸送するパターンをCOCと言います。COCの場合はこのコンテナだけの通関は簡易通関となり関税を払う必要はありません。「積卸コンテナ一覧表」を税関に提出することで輸入されたとみなされます。
それに対して「TIR条約」にのっとっているコンテナで荷主自身がコンテナを用意する場合、これをSOCと言います。これは先の一覧表申告がされないので通関業者が貨物と別にコンテナ1本と税関に対し申告、許可を受けなければなりません。
各船の違いについて
スケジュール
在来船、RORO船はコンテナ船のスケジュールとは全然違います。本船がいつ入港してくるか?あるいは出航するかコンテナ船以上にルーズです。はっきり言って前日にならないとわからないことが多いです。
船社とステベ(入港先の作業会社)との打合せで、引取り日、引取時間(コンテナ船にはない)が決まります。風が強かったり、大雨が降ると普通に荷卸し作業がずれてしまう為やっぱり貨物の引き取りのスケジュールが組みずらいのが特徴です。
在来船の場合、輸出地側と輸入地側の船積&船卸料金はその都度、船社に支払います。
コンテナ船の場合はこの料金がB/LにFREIGHT(船積料金)に入っているので入出港時は他の手数料の支払いだけで済むのですがここがコンテナ船とのオペレーションとは違いますよね。
貨物の持ち込み
貨物の持ち込みは輸出の場合原則船側(船の横)渡し(直積)になります。船の荷役中にトラックで持って行く感じです。
本船直積ではなく船会社によっては前受け(TRS方式)で貨物を受けてもらえる場合もあります。ただしその分保管料や余計な作業料はかかってしまいます。
輸入の場合は逆に原則、本船サイドに直接取りに行って本船クレーンでトラックに載せる(直揚げ)です。それに対し、場合によっては船社さんが保税地域まで持って行ってくれるのを総揚げといいます。
コンテナ船の場合、コンテナの引き取り&コンテナの搬入時には許可書やACLをトラックドライバーが持って行く必要はありませんが、在来の場合は許可書&M/Sを持って行かなくてはなりません。輸入時にはデリバリーオーダー(全て入金すると船社からもらえる受取表)を持って取りに行かないといけません。
在来船&RORO船のスケジュールは組みづらく大変です。でもコンテナに入らない貨物とかコンテナの形しててもコンテナじゃない貨物とかそんな時はこの種類の船にブッキングするしかないのです。
考えればコンテナは外からみればただの箱です。ですから作業的には大した事ないのですが在来船の場合は大きくて裸が多い貨物ゆえ、船積船卸作業料が高くなってしまいます。
またコンテナに入る貨物でも、もしかしたら在来船で持って行くほうが安いなんて事もあったりしますので私達がしっかりオペレーションいたしております。
コンテナの種類
ドライコンテナ(DRY CONTAINER)
コンテナ船に載せるオーソドックスなコンテナです。このコンテナにサイズ的に入れる事ができないとオープントップコンテナやフラットラックコンテナになります。
ドライコンテナではカートンのバンニング(バン詰め)などに利用されます。もちろんケースやパレットなどのバンニングも可能です。
カートンの場合は細かい作業となり時間もかかりますのでケースやパレットなどのフォークで作業できる場合より作業料が割高となります。
もちろんケースやパレットでもドライコンテナ内に入るのであればドライコンテナ使用する事も可能です。
種類(Type) | 20ft'Dry | 40ft'Dry | 40ft'HighCube | |
---|---|---|---|---|
外法寸法 (External Dim) | 長さ(L) | 6,058mm | 12,192mm | 12,192mm |
幅(W) | 2,438mm | 2,438mm | 2,438mm | |
高さ(H) | 2,591mm | 2,591mm | 2,896mm | |
内法寸法(Internal Dim) | 長さ(L) | 5,898mm | 12,032mm | 12,032mm |
幅(W) | 2,350mm | 2,350mm | 2,350mm | |
高さ(H) | 2,390mm | 2,390mm | 2,695mm | |
内容量(Interior Cap) | 33.1m3 | 67.6m3 | 76.2m3 | |
扉開口寸法(Door Open) | 幅(W) | 2,340mm | 2,340mm | 2,340mm |
高さ(H) | 2,280mm | 2,280mm | 2,585mm | |
自重(Tare Weight) | 2,200kg | 3,740kg | 3,830kg | |
最大積荷重量(Payload) | 28,280kg | 26,740kg | 26,650kg/28,670kg | |
最大総重量(Gross Weight) | 30,480kg | 30,480kg | 30,480kg/32,500kg |
フラットラックコンテナ(Flat Rack Container)
フラットラックコンテナを使用する場合は主にドライコンテナの幅より大きい貨物になります。
幅が234cmを超える貨物の場合にはこのコンテナでなければコンテナ船に載せる事はできません。
フラットラックコンテナで輸出の場合、ショアリングを船会社から指示される事があります。これを確認しないと左の状態でコンテナヤードに持って行ってダメ出しをされ、もとに戻してやり直しなんて事もありますので注意です。大体、コンテナから出っ張ってなければ問題ありません。高さ、幅、長さとか出っ張ってた場合はヤードから搬入の指示があります。全部出っ張ってたりしたら入港当日に船の横に持ってきてくださいと指示があったりします。
種類(Type) | 20ft'Flatrack | 40ft'Flatrack | 20ft'Platform | 40ft'Platform | |
---|---|---|---|---|---|
外法寸法 (External Dim) | 長さ(L) | 6,058mm | 12,192mm | 6,058mm | 12,192mm |
幅(W) | 2,438mm | 2,438mm | 2,438mm | 2,438mm | |
高さ(H) | 2,591mm | 2,591mm | 588mm | 588mm | |
内法寸法(Internal Dim) | 長さ(L) | 5,650mm(SpringAssist) 5,965mm(SeaDeck) |
11,784mm(SpringAssist) 12,078mm(SeaDeck) |
- | - |
幅(W) | 2,030mm(SpringAssist) 2,200mm(SeaDeck) |
2,030mm(SpringAssist) 2,369mm(SeaDeck) |
- | - | |
高さ(H) | 2,073mm(SpringAssist) 2,222mm(SeaDeck) |
1,943mm | - | - | |
自重(Tare Weight) | 2,790kg(SpringAssist) 2,820mm(SeaDeck) |
5,400kg(SpringAssist) 5,300kg(SeaDeck) |
1,500kg | 4,690kg | |
最大積荷重量(Payload) | 27,210kg(SpringAssist) 32,740mm(SeaDeck) |
39,600kg(SpringAssist) 39,700mm(SeaDeck) |
25,400kg | 30,870kg | |
最大総重量(Gross Weight) | 30,000kg(SpringAssist) 35,560mm(SeaDeck) |
45,000kg | 26,900kg | 35,560kg |
オープントップコンテナ(Open Top Container)
オープントップコンテナはドライコンテナの高さより大きい貨物の場合に使用します。
上が空いているコンテナ高さがコンテナに収まっていれば大体ヤードは普通に取ってくれますが、出っ張ってた場合は搬入の仕方をヤードから指示されたりするので確認が必要です。
上から入れる時はクレーン、下からだとフォークを使用します。
種類(Type) | 20ft'Opentop | 40ft'Opentop | |
---|---|---|---|
外法寸法 (External Dim) | 長さ(L) | 6,058mm | 12,192mm |
幅(W) | 2,438mm | 2,438mm | |
高さ(H) | 2,591mm | 2,591mm | |
内法寸法(Internal Dim) | 長さ(L) | 5,898mm | 12.032mm |
幅(W) | 2,352mm | 2,352mm | |
高さ(H) | 2,342mm | 2,385mm | |
内容量(Interior Cap) | 32.5m3 | 67.5m3 | |
扉開口寸法(Door Open) | 幅(W) | 2,330mm | 2,343mm |
高さ(H) | 2,263mm | 2,280mm | |
自重(Tare Weight) | 2,200kg/2,330kg | 4,100kg/4,060kg | |
最大積荷重量(Payload) | 18,120kg/28,150kg | 26,380kg/26,420kg | |
最大総重量(Gross Weight) | 20,320kg/30,480kg | 30,480kg |
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